2016年6月30日木曜日

巨人3軍が教えてくれたこと。

巨人3軍の台湾遠征に、家族に許される範囲で密着しました。ウェブや雑誌でちょこちょこ記事は書かせていただきますが、そこには書けない、個人的な感想を書いておきます。



私は20年来のベイスターズファンですが、巨人に3軍ができたことはちょっと気になっていました。巨人3軍という響きに、ソフトバンク3軍にはない、特別なものを感じたからです。巨人のブランド力が弱まっていると言われていますが、それでも長年日本のプロ野球界を牽引してきた存在であることに変わりはない。その歴史はやはり特別です。栄光の巨人軍の、その3軍。誇りと無念さが入り混じったようなその響き。現在地を示すには「育成」よりも「フューチャーズ」よりもリアルな表現です。

球場も練習場も1軍2軍が使っていない時だけ使用できる。飛行機もエコノミークラス。そんな裏話を聞き、「力がないからここにいる」という選手の言葉を聞いているうちに、いつのまにか感情移入していたのかもしれません。私だってライターとしては3軍です。好きな野球を仕事にすることはできていないし、力不足を感じることばかり。

取材交通費が出るわけじゃなし、台中まで行ったら赤字だとわかっていたけれど、台湾代表のドラフト候補を見るという大義名分もあったけれど、結局は必死のプレーが見たくて、気づいたら私は球場に向かっていました。ボテボテのゴロに顔を歪めながら全力疾走する姿に、11点差で負けている最終回も声を出し続けるベンチに、勇気付けられていました。

足りない何かをつかむ日はやってくるのかもしれないし、こないのかもしれません。それでも置かれた場所でもがくことの尊さを教えられ、これこそ3軍にしか伝えられないことだと思いました。

灼熱の台湾で過ごした7日間が彼らの糧になりますように。これから先も悔いのない野球人生を送れますように。遠征最後の日を迎えた選手たちの背中を見つめながら、月並みにも強くそう願っている自分がいました。私はこの6月を、決して忘れません。

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